株式会社グリーン・アート松本社長雑記

言ってはいけない言葉。

先日、とある高級居酒屋での話。
国産うなぎの白焼きがあったので注文した。
蒲焼きもあったが、ここはあえて白焼きを頼んだ。

しばらくして料理が出てきた。
店主自ら運んできたその料理は白焼きではなく、うなぎの蒲焼きだった。
その若い店主曰く「白焼きのご注文でしたが、蒲焼きの方が絶対おいしいし、
おすすめなのでこちらを出させていただきます。」

その場では何も言わなかったが
私は心の中で叫んだ。「ダウト!」
この店は言ってはいけない言葉を言ったなと・・・残念。

出来る事、無理な事、得意な事、好きな事・・・
まあ、いろいろある。

みな、それなりに能力に差があるであろうが
各々、頑張っているのだ。
実力に差があるのは当然なのだから、それなりに気持ちの上で前にすすめば
それはそれで美しい。

しかし、果たしてそうなのか?
いくら本人が、努力していようが、
プロとして言ってしまってはいけない言葉がある。

それを言ってしまったら、もう終わり、全部見切れたような。

と言いながらも、はたして弊社の場合はどうなのだろうか?
お客さんにダウトなことを言ってしまってるのではないだろうか?
白焼きの口の人に勝手に蒲焼き出してないだろうか?/p>

弊社こそ、お客さんに言ってはいけない言葉たくさんある

私はとにかく「無理です」という言葉が拒絶全面にでていて嫌いだ。
せめて「難しいです」にかえてほしい。
「難しい」なら、「難しいけどできなくもないかなあ」という部分が残っている。
少しばかり前向きな感じがいい。

言葉ひとつで、お客をなくす。
ひきしめよう。

むちゃくちゃうまいというわけでもない、その普通の蒲焼きを食べながら、
黙って考え込んだ夏の夜である。

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