株式会社グリーン・アート松本社長雑記

夢の現場。

創造することも大事だけど、同じくらい大切なことは
記録することだ。

それは大きく人類的に見れば「歴史」になるし、
小さな会社レベルで語ると「報告」とも言える。

古今東西、会議には書記という人がつきものだ。
古代ローマでは書記というと・・・・・・

いやいやそんな話はこの際どうでもいい。
まず弊社の例で語るがいい。

弊社の仕事のほとんどは、いわゆる「本番」が終わると
あとかたもなく消えさる。
「会期中」というものがなくなると移動遊園地のごとくノスタルジックに消える。
弊社は未来永劫残る、歴史的建造物を作っているわけではないし、
どこかの誰かが居住して、心休まる空間を提供しているわけでもない。

今のイベントが終わると、思い出の中にしか残らないのである。

だから、こういう会社こそ、きっちりと記録を残さないと
何も残らないのである。

何のために記録を残すのか?
その役割はいみじくも「歴史」と同じ。
・・・それは成長するためである。
失敗したこと、残念だったこと、ここはこうすべきであった事、
または、とても誇り高いことであった事、感動的であったこと。
その原因と理由を探り、それを参考資料にしながら
1mmでも前にいくため。二度と同じ過ちを繰り返さない術を見つけるため。

そしてそれを担当者レベルでかかえず、全員で共有する。
その記録が膨大でかっちりとしたものなら、その上に築いていくものは
より高く、堅牢に積み上がっていくだろう。

で、記録って何?
とかいう人に。

まず書類だ。きっちりと書く。予定と結果を両方書く。
そして写真。何よりも写真だ。誰に見せても解りやすい記録メディア。

写真。

SNSとかHPにアップするためではないのだ。
自分たちの仕事の記録のための写真であり、それは報告書と変わりはない。
会社命令である。

本当に便利な時代になったもんだ。
現像代がいらないし、メールでも送れるのだから。
ほんの十何年前に比べれば夢のような時代だ。

写真一つのこってない現場は現実にあったのかどうか、
それこそ夢見てたんじゃないの?と言われないようにしたい。

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