会社にビジョンはありますか?
などとよく言われる事がある。
例えば、5年後のビジョン、10年後のビジョンと
聞かれた場合に、以前なら売上もしくは利益を
思い浮かべていた。
売上から考えると、かえってビジョンが見えにくくなる。
ビジョンというのは文字通り、映像なのである。
5年後もしくは10年後のリアルな日常が頭の中に描けるかどうかなのだ。
漠然とではなく例えば5年後の3月26日というその日はどうなのか?
その映像は自分の理想の映像でかまわないのである。
その時に誰がいるのか?どんなやつが働いているのか?
どんな会社になっているのか?
それがまさしくビジョンである。
そう考えると、とてもクリアになる。
そのためには今これをやらなければならない。
答えの解がどんどん出てくる。
意外と数字はあとからついてくるのである。
今の私の5年後のビジョンは明確である。
例えば・・・
2018年3月27日11時45分 本社1階工場をそれとなく見回る。
忙しい割にはよく掃除が行き届いている。と、珍しくビスを発見する。
拾って見ると、若井スレンダーSRの40である。このビス1本でも
いい仕事をしてくれるうちの会社のかけらなのだなあと感慨深く
見つめていると工場長が慌てて飛んできて「もうしわけありません!
ビスが落ちてましたね?しまっておきますので」と言う。
私は「いやいや珍しいね。自分でやるよ。」と言いながら、工場で
4カ所あるビス置き場の3番目の置き場のSR-40と書いた箱にそのビスを
戻す。へたくそな字だが実にわかりやすく整理しやすい。長さがわかるように
絵まで描いてある。本日は来客が8件あると聞いている。年度末での仕事のチェックや
打ち合せに午後からお客様が出向いこられるようだ。準備は整っているようだ。
私も少し挨拶しておきたい。銀行に提出する2018年度経営計画書を再度見直して
おきたい。追加事項を・・・・・
こんな感じで具体的に映像が出てくるとやるべき事が
今、本当に見えてくるから不思議だ。
さて、社長の仕事はこのビジョンをしっかり描いて
みんなに伝えていくことである。
まずは、イメージを研ぎすますためにも
夜はゆっくりとしっかりと眠る事である。